2012年2月17日(金)〜2月23日(木)
 
1978年4月の末、北小岩の鎮守の境内で小学校の娘が子ネコを拾ってきた。目が開いておらず、へその緒も付いており、非情な人により生後すぐに捨てられたネコだった。私は子ネコに「チビ」と名を付け家族の一員として撮影を続けた。12日目に奇麗な青い目を開けた時には感動し、不妊手術で心配し、絶えず撮影をしながら一喜一憂した。妻も完全にチビの母親になっていた。人間に育てられたチビは頭も良く、人間のような表情と所作をしてかわいい存在でしたが、1987年の夏、膿胸という病により入退院を繰り返し、息絶えました。私は何時でも、チビが希望呼び入るネコだと思っています。
出展予定点数カラー 約30点
1970年千代田写真専門学院 報道写真科卒業。フォト民俗社(フォトルポルタージュ出版)フォトジャーナリスト。日本写真作家協会会員。写真集「佃島の詩」「平穏を願う東日本のわら人形」「手の中の白いネコ」「奥入瀬渓流の四季」「探訪下町叙情」他多数出版。個展「懐しの下町佃島の詩」「悪魔を払うわら人形」他開催。


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