2012年3月9日(金)〜3月15日(木)
 
東京タワー完成から半世紀を経て、今、新世紀の電波塔として東京スカイツリーが開業しようとしている。その建設中の姿は大勢に記録され、メディアで話題となったのは周知の通り。120年前、パリのエッフェル塔が建設されてゆく過程を記録した写真が現代にも鮮明に伝わっている。ならば、私が撮影する東京スカイツリーが建設されていく姿も100年先に伝えられるかもしれない、と考えた。そのために2007年10月、地元有志の力で行われたサーチライトによるシミュレーションイベント「光タワープロジェクト」から撮影を開始、2008年7月の着工、東日本大震災直後の2011年3月の634m到達まで、中盤・4×5カメラ銀塩(主にコダックエクタクロームVS)フィルムとデジタルを併用して毎月撮り続けてきた。今回その写真の数々を時系列を追って展示することとなった。定点観測写真をただ壁にかけるのみならず、シームレスに継ないだ四季パノラマ写真や、デジタル素材によるスライドショーも提示する。観客が100年先へのアーカイブを意識して楽しんでくれたら幸いだ。

出展予定点数カラー 約25点
1960年 東京都に生まれる。1982年 武蔵野美術短期大学商業デザイン科卒業。同年『ホビージャパン』誌で特撮デビュー。1986年よりフリー。ベネッセコーポレーション各誌の表紙やタカラトミーの玩具パッケージなどを撮影。
2003年より『シンヤノハイカイ』シリーズで都内における深夜の情景を撮り始める。ジオラマ、パノラマ、深夜撮影を得意とする。2007年より「100年後に伝える記録」として東京スカイツリーの定点観測を開始。TV、雑誌等メディアに多く取り上げられる。http://sky-t.blog.so-net.ne.jp/
1993年 『天使の椅子』(青山ピンポイントギャラリー)、2007年 『シンヤノハイカイ ?明日を信じて、ここにいる?』(銀座コダックフォトサロン)、2010年 『深徊』(コエグジストギャラリー)など個展、イベント参加多数。『光タワーフォトコンテスト』審査員特別賞受賞。
2011年出版の書籍『東京スカイツリー』(ソフトバンククリエイティブ)にて全ての写真を担当している。


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