2012年9月21日(金) 〜 9月27日(木)
 
明治、大正、昭和の時代を生き抜いてきた産業遺産に魅力を感じ撮影を続けています。特に港湾施設は島国の日本にとって、海外貿易における最前線の役目を担ってきた現場です。浦賀ドックはペリー来航後には日本で最初の西洋式軍艦「鳳凰丸」を建造し、2年後に我が国初のドライドックが完成しています。これらはもう見る事ができませんが、明治32年に竣工した1号ドックが現存しています。これは世界に4カ所しかないレンガ積みのドックで、石積みとはまた違った素朴なテクスチャーが魅力になっています。今回の写真展は、風雪に耐えいくつもの時代をそこに刻み込んできたレンガドック、街のランドマークともいえるクレーンや工場群など、近代国家に向かう日本を支えてきた生き証人ともいえる港湾風景を記録表現いたしました。残念ながら浦賀ドックは2003年に閉鎖され活気にあふれたかつての風景はもう見る事ができません。撮影は閉鎖前後に集中的に行っています。
                  出展予定点数 カラー 約25点
1950年横浜生まれ。1974年中央大学商学部卒業。
同年、(株)住宅新報社入社、「住宅画報」編集部勤務。
1986年写真家として独立、相川透氏に師事。
個展 1986年「ヨコハマベイサイド」(新宿ニコンサロン)、
1995年「BAY YARD 横浜大黒埠頭」・2002年「沈黙の丘 横須賀長井ハイツ」・2007年「WAREHOUSE 港の倉庫 横浜・横須賀」(コダックフォトサロン)、
2009年「THE倉庫 横浜・横須賀」(藤沢ギャラリーCN)、
2009年「境界線の彼方へ OVER THE BORDERLINE」(藤沢アトリエ・キリギリス)他多数開催。
写真集 「倉庫 横浜・横須賀」(ワールドフォトプレス)、「風景の棲む場所」(コダックフォトサロン)
公共出版物 「横浜の近代建築T・U」「横浜の土木遺産」(横浜市発行) 「新・横須賀の歴史」(横須賀市発行)
日本建築写真家協会会員。


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