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            京都・錦秋写真展  
             
            
            ごあいさつ 
             
            全てを完全に撮らえ切った季節、もう振り返っても見られない紅葉群です。 
             錦秋の京都を撮ろう。と、いにしえの景色を残す南禅寺に到着しました。四条河原で、あの釜茹の刑になった大泥棒・石川五右衛門が叫んだ『絶景かな、絶景かなー』暮れなずむ黒い山門の向こうに、くれないに染めあがったもみじ葉が晩秋の夕闇に輝いていた。その隣はライトアップに浮き上がった永観堂。小さいもみじ葉が光を透して朱と橙に映しだされ、綺麗、美しい、の言葉がとび交った。翌日は、明け方まで夜来の雨にしっぽり濡る寂光院へ、開門を待ってシャッターを切る。尼主さんの許しを得て三脚を立て、くれないの絨毯と見まがう赤い落葉が庭園を覆い、天も地も、木立も木々が紅葉色に輝く別世界だった。 
             最後の日は、清滝川沿いに高台寺を通って神護寺へ。ここもまた全山あらん限りの紅葉づくし。作品のごとく感嘆と感激の最高に恵まれた至福の撮影旅行でした。 
             
            
            講師・神田佳明(JPS会員) 
             
             
             
             
             
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