「いとなみ」(男・女・無限)
蓮野日出男 写真展

 都立林試の森公園は、明治33年(1900)6月に当時の農務省林野整理局が「目黒試験苗圃」としてスタートしたのが始まりで、その後「林業試験場」に名称を変更林野庁の付属となり、昭和53年(1978)まで営々として使用されてきました。そして、筑波研究学園都市の建設に伴い、移転した跡地を整備されて、「目黒公園」の暫定開放期間を経て、平成元年(1989)6月1日に「都立林試の森公園」として生まれ変わり開園されました。この公園は東西に700m、南北に250mと細長く約6732本(株)あり、大部分の樹木は、旧林業試験場時代より育まれたもので、ケヤキやクスノキ、プラタナスをはじめシラカシ、ポプラなど数多くの大木が見られ、また、カイノキ、ベニカエデ、ヒマラヤゴヨウといった外国産樹木、アベマキ、ハナガガシ、ニオイドロなどの珍しい日本産樹木が公園の様々な場所で見られます。春は、美しさを競うがごとく花が咲き夏は、公園を訪ずれる人々に涼しさを与え秋は、澄みきった青空の下、色とりどりの艶やかな姿を見せ冬は、寒さに耐えて春を待ちます。毎年繰りかえされ、また、長い年月をかけての新しい 命の誕生この公園で見せる樹木の いとなみ(男・女・無限)をご高覧頂ければ幸いです。