第4回 能楽写真展

ご 挨 拶

 これまで、写真愛好家の「能を撮りたい」願望に、
かたくなに門戸を閉ざし、写させなかった『能楽撮影』は、喜多流能楽師・出雲康雅先生のご協力を得て、
第四回・能楽写真展を開催する運びとなりました。
能楽は日本芸能の原点として歴史を刻み、世界に誇る芸術として「世界無形文化遺産」に認定されています。表情豊かな能面、豪華絢爛を極める能装束も大変に美しいものです。

 今回は源氏物語の能「葵上」「半蔀」の能楽撮影会と、
特別の許可を得て撮影が出来た、世界遺産の厳島神社神事能を併せて展示します。また、国際的に知名度の高い藤代範雄デザイナーとデンマーク大使館を通じ、平成二十二年秋、コペンハーゲンにて「りんぷうの会主催の能楽写真展」の要請をいただき、これまで撮影会に参加していただきました皆様の作品を改めて拝見し、
優秀作を神田佳明の作品とともに、海を越えた、かの地で、軸装方式による展示企画が進んでおります。皆々様のご協力を併せてお願い申します。
 
   平成二十一年七月三日
                りんぷうの会代表 神田佳明